「墓じまいは」一種の社会的現象かも

お墓の移転や墓じまいについては、近年の人口減少や人口の移動、特に地方や田舎から都会への人の移動というのは、当然ながら田舎に残されたお墓のことにも及んできます。 其れに最近はお墓やお寺の事情も変わってきて、特に都会やその周辺ではお寺を持たない霊園とかお墓を持たないので納骨堂や散骨とかいう方法や考え方も進行しているようです。 

此れは、人口の流動とも相まって、都会っ子である若者たちが宗教観というのを全く排除した考え方と社会的な風潮がそうさせているのかもしれません。 元より、お寺や寺院というのは檀家寺といって仏教という宗教にもとずいて修行された僧侶やお坊さんが死者に対して死後の極楽の世界へ導いてくれる伝道者でもあったのですが、最近の若者や都会人は宗教観が無いために檀家寺を持つ必要もなくなったとも言われているようです。 

従って、墓地やお墓をお寺に預ける事もなく、また、逆に先祖代々のお墓が無縁仏になったり、気が効いた人たちは墓じまいをしたり、お墓の移動なども行われているのが実情のようです。 特に無宗教の施設でもある霊園がモテはやされている時代においては、田舎に残されたお墓というのは必然的に墓じまいが行われる傾向が強くなるようです。