久しぶりに妹に会ったとき、【墓じまい】の話を切り出されました。
寝屋川で家族葬の問い合わせはしていたものの、【墓じまい】のことなど一度も考えたことがなかった私は意外な提案に驚き、言葉が出ませんでした。
妹は私の表情を見て、淡々と現状のお墓の管理やお墓参りの実情を話し始めました。
私には社会人で独身の娘が1人。
妹には社会人で独身の娘と学生の娘。
現在お墓の管理は妹が行っており、お墓参りは霊園近くに住む私が行っている状態。
休みのタイミングが合えば娘達も同行しお墓参りに行くこともありますが、それぞれの生活パターンなどが異なることから、なかなか全員揃ってご先祖様に会いに行くことはできません。
それだけでも申し訳ない気持ちでいた私にとって、【墓じまい】の話は衝撃的でした。
長々と話した中で、いずれ私達が他界したあと娘達に芽生える「お墓参りに行かなくては」という気持ちの負担や管理費用の捻出。
これらは将来結婚し子育てをしなくてはならない若い人達にとって負担にしかならない。
この世にいなくなってまで子供達に世話をかけるのだけは避けようと言う結論に至りました。
祖母や両親を見送り姿かたちは無くなれど、お墓に行けば会えるような気持ちや、心の拠り所でもあったお墓がなくなってしまうのは寂しい気がします。
ですが、子供に負担をかけるのは忍びないので【墓じまい】もひとつの供養として受け入れることにしました。